物撮りのコツをiPhoneで実践|食品の設定・光・構図と縦動画の撮り方
物撮りのコツをiPhoneで実践する手順をまとめました。グリッドと露出補正、AE/AFロックなどのカメラ設定から、自然光の当て方、俯瞰と斜め45度の構図、縦9:16のショート動画の撮り方まで解説します。
物撮りに必要なものは?iPhoneと身近な道具でそろえる
必要なのは、iPhone本体に加えて「背景」「光を返す白い紙」「スマホを固定する台」の3つだけです。高価な機材をそろえる前に、この3点を用意するだけで写真の印象は大きく変わります。
背景になる紙・板
背景は、画用紙やカラーボードなど無地のものを1枚用意します。白はどの商品にも合わせやすく、ベージュや木目の板は食品の温かみと相性が良い組み合わせです。柄の多いテーブルクロスや文字の入った紙袋が写り込むと、被写体より背景に目が行ってしまいます。
光を整えるレフ板代わりの白い紙
白いコピー用紙や発泡スチロール板を、光と反対側に立てるだけでレフ板になります。影が濃くなりすぎる部分に光を返し、パッケージの文字や食品の断面が見えるようになります。
スマホを固定する三脚・スタンド
動画を撮るなら固定は必須です。小型の三脚やスマホスタンド、なければ本を積んで高さを作るだけでも構いません。俯瞰で撮るときは、アームが前に伸びるタイプのスタンドがあると撮影時の自由度が上がります。簡易的な商品撮影ボックス(撮影キット)も市販されていますが、まずは窓際と白い紙で十分です。
道具をそろえる順番は「固定する台 → 背景 → 白い紙」。手ブレをなくすことが、いちばん効果の大きい改善です。
iPhoneのカメラ設定で最初にやること
撮影の前に、グリッド・水平の表示をオンにし、露出補正とAE/AFロックの操作を覚えておきます。この3つを押さえるだけで、写真のブレと明るさのばらつきが減ります。
グリッドと水平の表示
「設定」アプリのカメラ項目から、グリッドと水平の表示をオンにします。グリッドは画面を縦横3分割する線で、交点に被写体を置くとバランスが取りやすくなります。俯瞰で撮るときは、画面中央に出る水平の目印を合わせると、真上から見た構図が安定します。表示名や場所はiOSのバージョンで変わることがあるため、見当たらない場合は設定内で「グリッド」を検索してください。
露出補正とAE/AFロック
画面上の被写体をタップするとピントが合い、そのまま上下にスワイプすると明るさ(露出)を調整できます。食品は少し明るめにすると、くすんだ印象が消えます。
被写体を長押しするとAE/AFロックがかかり、ピントと露出が固定されます。手やカトラリーが画面に入ったときに明るさが勝手に変わるのを防げるので、動画撮影では特に有効です。
カメラ倍率で歪みを抑える
超広角(0.5倍)で近づいて撮ると、手前の皿が大きく膨らんで見えます。物撮りでは1倍、または2倍前後の望遠寄りを選び、少し離れて撮ると形が自然に写ります。パッケージ商品は歪みが分かりやすいので、倍率を上げて撮るのが安全です。
| 倍率 | 向いている撮り方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0.5倍 | テーブル全体を入れる引きの画 | 端が伸びて歪みやすい |
| 1倍 | 標準的な物撮り全般 | 寄りすぎると歪む |
| 2倍前後 | 商品単体・寄りのカット | 手ブレが目立ちやすい |
食品をおいしそうに見せる光の当て方
食品の物撮りは、窓際の自然光を横または斜め後ろから当てるのが基本です。真正面からの光や天井の照明だけだと、影が消えて平らな印象になります。
窓際の自然光を使う
日中、レースのカーテン越しの窓際に被写体を置きます。直射日光は影が強く出すぎるため、カーテンで光をやわらげるのがコツです。室内の蛍光灯やLEDが同時に当たると色が混ざるので、撮影時は部屋の照明を消すと色味が整います。
サイド光・逆光で立体感を出す
光が左右どちらかから当たるサイド光は、凹凸と質感が出ます。斜め後ろから当てる半逆光は、飲み物のツヤ、揚げ物の表面、湯気が光を受けて立体的に見える配置です。影が濃くなった側に白い紙を立てて光を返すと、暗くつぶれず質感が残ります。
食品を紹介するときに伝えるのは、味・食感・原材料・内容量・使い方といった事実の範囲にとどめます。健康や体への影響を思わせる表現は、写真の見せ方も含めて使わないようにしてください。
やってはいけない構図は?食品物撮りの角度と配置
避けたいのは、被写体を画面の真ん中に置いて四方の余白が同じになる「日の丸構図」の多用、水平が傾いたカット、そして背景に生活感のあるものが写り込む配置です。被写体が主役に見えなくなります。
俯瞰・斜め45度・真横の使い分け
- 俯瞰(真上):複数の商品を並べる、盛り付け全体を見せる
- 斜め45度:人が食卓で見る角度に近く、奥行きが出る。多くの食品に合う
- 真横:層のあるパフェ、ハンバーガー、断面を見せたいときに有効
- 寄り:質感や粒感を伝えるカット。ショート動画の冒頭に使いやすい
同じ商品でも、この4パターンを撮っておくと、投稿でも紹介ページでも素材が足りなくなりません。
余白と小物の置き方
余白は「空けすぎない、詰めすぎない」が目安です。グリッドの交点に主役を置き、空いたスペースにカトラリーや材料を少しだけ添えると視線の流れができます。小物を増やしすぎると主役が埋もれるため、画面に入れるのは2〜3点までに抑えると整理しやすくなります。
スマホカメラの正しい構え方は?
手持ちのときは、両手でiPhoneを挟むように持ち、脇を締めて肘を体につけます。息を軽く止めてシャッターを切ると、ブレが減ります。ボリュームボタンでシャッターを切る方法もありますが、押す動作で揺れやすいので、動画では三脚固定が確実です。
食品のショート動画づくりを相談したい方へ
撮影の進め方や紹介ページの作り方について、GASTROLINKのLINEで質問を受け付けています。
はじめての方は、クリエイター向けの始め方(3ステップ)もご覧ください。
手元の動画を撮る方法は?縦動画の物撮りのコツ
手元の動画は、スマホを固定したうえで被写体だけを動かすのが基本です。カメラが動くのではなく、手・食材・容器が動くほうが、短い尺でも内容が伝わります。
9:16の画角で撮る
TikTok・Instagramリール・YouTubeショートは縦9:16が基本です。撮影時に縦で構え、画面の上下には文字やUIが重なる前提で、主役を中央よりやや上に置くと隠れにくくなります。写真用に横で撮った素材を後から縦に切ると解像度が落ちるので、縦で撮り直すほうが安全です。
手ブレを防ぐ固定と動かし方
- 三脚やスタンドでiPhoneを固定する
- 被写体を長押ししてAE/AFロックをかける
- 手は画面の外から入れ、ゆっくり一定の速さで動かす
- 動かしたい場合は、カメラではなくまな板やトレーを回す
- 1カットは2〜4秒を目安に短く区切って撮る
どうしても手持ちで動かすときは、肘を体につけたまま、上半身ごとゆっくり移動させると揺れが抑えられます。
湯気・断面などシズルの撮り方
食品のショート動画で視線が止まりやすいのは、湯気・断面・とろみ・音です。湯気は半逆光にすると白く浮かび上がり、背景が暗いほど見えやすくなります。断面はカットした直後が最もきれいなので、カメラを先にセットして録画を始めてから包丁を入れます。注ぐ、かける、ほぐす動作も動きのあるカットとして使えます。
台本づくりと合わせて考えると、素材の過不足が減ります。詳しくはショート動画×アフィリエイトで商品が伝わる台本の型|冒頭2秒・ベネフィット・締切もあわせてご覧ください。
撮影後の編集で整えるポイント
編集は「撮れていないものを足す」のではなく、「実物に近づける」作業と考えます。やりすぎると、届いた商品とのギャップが不満につながります。
明るさ・色味の調整
iPhoneの写真アプリにある編集機能だけでも、明るさ・コントラスト・彩度・暖かみの補正ができます。調整の順番は、明るさ → 影の持ち上げ → 色温度(暖かみ)→ 彩度を少しだけ、が扱いやすい流れです。無料で使える編集アプリも多くありますが、まずは標準アプリで整える範囲で十分対応できます。
実物とかけ離れた加工をしない
彩度を上げすぎて別の色に見える、量が多く見えるように加工する、といった編集は、実物と違う印象を与えます。商品の内容について実際より著しく優良だと誤認させる表示は景品表示法で問題になり得ます。広告・PRであることを隠す投稿についても、消費者庁がステルスマーケティング規制の案内を出していますので、PR表記とあわせて確認しておくと安心です(出典:消費者庁 https://www.caa.go.jp/ )。
撮った素材をショート動画・紹介ページ・モールで使い分ける
同じ撮影でも、使う場所によって最適なカットは違います。1回の撮影で「縦動画用」「紹介ページ用」「サムネイル用」を意識して撮り分けると、使い回しがききます。
| 使い道 | 向いている素材 | ポイント |
|---|---|---|
| ショート動画(9:16) | 寄り・動きのあるカット・断面 | 冒頭2秒に一番強い画を置く |
| 紹介ページ(クッションページ) | 俯瞰の全体像・内容量が分かる画 | 商品の中身が伝わる写真を上に |
| SNSのサムネイル・固定投稿 | 斜め45度の整った1枚 | 文字をのせる余白を残す |
紹介ページの作り方はクッションページで成約を後押しする方法|載せる5つの要素と直し方で整理しています。セール時期に合わせて食品を紹介するなら楽天アフィリエイトの食品ジャンルとセール攻略の基本|料率の見方と選び方もご確認ください。料率や条件はショップ・時期によって変わるため、最新の情報は楽天アフィリエイトの公式サイトやAmazonアソシエイト・プログラムの公式サイトでご確認ください。
撮影前チェックリスト(食品向け)
撮り始める前に、次の項目を確認すると撮り直しが減ります。
- レンズを布で拭いたか(指紋で白っぽくなりやすい)
- グリッド・水平の表示はオンか
- 部屋の照明を消して、窓の自然光だけにしたか
- 背景に生活感のあるものが写っていないか
- 倍率は1倍以上で、歪みが出ていないか
- 露出をやや明るめに補正し、AE/AFロックをかけたか
- 食品の向き・盛り付けは正面を決めたか(ラベルの向き、具材の見え方)
- 湯気や断面など、時間で変わるカットを先に撮る順番にしたか
- 縦9:16で撮っているか、上下に文字スペースを残したか
- 同じ商品で俯瞰・斜め45度・寄りの3パターンを撮ったか
まとめ:iPhoneで物撮りするコツのポイント
iPhoneの物撮りは、設定・光・固定の3つで仕上がりが決まります。特別なカメラがなくても、窓際と白い紙、そしてスマホを固定する台があれば、食品の質感は十分に伝わります。
今日やることは次の3つに絞ってください。
- iPhoneの設定でグリッドと水平の表示をオンにする
- 窓際で、サイド光または半逆光になる位置に被写体を置いて1品撮ってみる
- 同じ商品を俯瞰・斜め45度・寄りの3パターンと、縦9:16の短い動画で撮り分ける
撮影の腕は、1回の長い勉強より、毎回1項目ずつ確認するほうが安定して伸びます。チェックリストを手元に置いて、次の撮影から試してみてください。

食品のショート動画づくりを相談したい方へ
撮影の進め方や紹介ページの作り方について、GASTROLINKのLINEで質問を受け付けています。
はじめての方は、クリエイター向けの始め方(3ステップ)もご覧ください。
よくある質問
手元の動画を撮る方法は?
iPhoneを三脚やスタンドで固定し、被写体だけを動かすのが基本です。長押しでAE/AFロックをかけ、手は画面の外から入れてゆっくり動かすと、明るさとピントが安定します。
動画撮影で手ブレを防ぐ方法は?
三脚やスタンドで固定するのが最も確実です。手持ちのときは両手で挟むように持ち、脇を締めて肘を体につけ、上半身ごとゆっくり動かすと揺れが抑えられます。
スマホできれいに写真を撮る方法はありますか?
レンズを拭き、グリッドと水平表示をオンにして、窓際の自然光で撮るだけでも変わります。被写体をタップしてピントを合わせ、上下スワイプで明るさを少し上げると見やすくなります。
写真撮影でやってはいけない構図は何ですか?
被写体を毎回中央に置く日の丸構図の多用、水平が傾いたカット、背景に生活感のあるものが写る配置です。グリッドの交点に主役を置くと整理しやすくなります。
物撮りに必要なものは何ですか?
iPhoneのほかに、無地の背景紙、光を返す白い紙、スマホを固定する三脚やスタンドの3点があれば始められます。商品撮影ボックスは必須ではありません。
無料で商品撮影できるアプリは?
iPhone標準の写真アプリの編集機能だけでも、明るさ・コントラスト・色温度・彩度を調整できます。まずは標準機能で整え、必要に応じて編集アプリを追加するとよいでしょう。
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